また思い出した
この季節になると、毎年必ず思い出すことがある。
過去のブログでも書いたと思うが、いつまでも持っていたい喜びなので、また懲りずに書く。
クリスマスイヴだった。
35年前のことだ。
うれしかったことと辛かったことが、同じ日に起こった。
うれしかったことだけ、どんどん増幅している。
辛かった事というのは、その当時つきあってた彼女と別れた。
人間は辛いことを忘れる才能に長けているので、僕もあの当時の鼻の奥がつんとするような感覚を完全に忘れた。
別れるときに手編みのマフラーだったかをもらったような気がする。
今考えると、別れようとする彼に渡す物としては不自然だな。
マフラーじゃなかったのかな、もう思い出せないや。
うれしかったこと。
その日は吹奏楽部の演奏会があった。
先輩達に打ち上げに呼ばれてビールを飲んでいたように思う。
そこへ彼女がやってきて別れを告げられた。
打ち上げは突如として僕を慰める会になった。
そこへ、なんと自分が通っている高校の先生がやってきたのだ。
女子の体育の先生で自分とは関係がないのだが、僕のことはよくご存知で、醜悪な状態の僕を見て慰めに来てくれた。
あ、この先生はおばちゃんです。今の僕より当時年上だと思うけど、ひょっとしたら案外若かったかも。
で、ビールをおごってくれた。そしてグラスについでくれた。
僕たちの年代の特権だったかもしれない。
教師との近い距離。
いまだったら先生はクビかもしれないな。
僕が若い人に誇れる想い出だ。
その後、その先生にたまたま会ったとき、そんな想い出を話したら「ないない、そんなことしたら、そんときでもクビ」と豪快に笑っていた。
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